2022年1月21日金曜日

【活動日誌】ゆったりコース(その1)

ゆったりコース(その1)
2022121日(金)19:0021:00

参加者:21

講師:柏木陽さん

 

月イチの活動で演劇の入口「台本」を読んでみる「ゆったりコース」。“部員” 20名で初回がはじまりました。初めて演劇に触れる…という方はもちろん、改めて「台本・戯曲」に触れてみる…という機会に、「がりがりコース」と兼部(?)する方もいます。


\よろしくお願いしまーす/

 

●台本の抜粋を3つ用意しました

今回の活動の前に、柏木さんと市民館スタッフ、キャプテン・サポーターさんで打ち合わせをし、以下の3つの台本の抜粋を用意しました。

・「ロミオとジュリエット」(シェイクスピア)

・「いかけしごむ」(別役実)

・「シッポネ、シッポナ」(柏木陽)

 

●「読みたい言葉」or「ロミジュリ」、ちょっと読んでみましょう

12月の「はじめの会」で、詩とか戯曲とか、ちょっとでも構わないので「自分が読みたい言葉」があれば用意してください…という話がありました。

(柏木さん)読んでみたいな、という文章を、ひとり1分、読んでみましょうか。なんでそれを選んだかも教えてもらおうかな。特にないな…という人は、用意しておいた「ロミジュリ」のなかからすきな部分を読んでみましょう。

(部員)

\読みたい文章の人たち/

「ひとりの語りが続く」恩田陸の小説、「胸が痛くなる」須賀敦子の詩、「図書館で見かけて、こんなことあったな」っていう谷川俊太郎の詩、ハライチ岩井の本から「ラジオで聞いておもしろかった部分」、まどみちおのぞうさん「いろんな解釈ができるなあ」、「本棚にあった」三浦しをんの本、「最近読み返している」ル・グウィン、谷川俊太郎の詩「自然の音のことを考えていて」、「長田弘が亡くなってみつかった詩にいせひでこが絵をつけた」っていう本、「コロナのなかでこれかなって思った」っていう相田みつをの詩、「読みたい本を学校に忘れたから今うちにあった」っていう本、「とてもすきな安曇野の詩人、松下美沙さん」の詩、井上ひさしの戯曲「広島弁がおもしろそうで」、大島弓子の本「絵本が読めるようになりたくて」、「2人のかけあいがおもしろい」絵本、などなど。

\「ロミジュリ」を選んだ人たち/

「せっかくだから読んでみたくて」、「シーンは知ってたけどこんなセリフだったんですね」などの感想が。柏木さんの「シッポネ、シッポナ」を選んだ人も。「読んでみたくて」「だれが読んでもいい部分があって、それも面白いね」。

 


(柏木さん)それぞれが違ってましたよね、表情によっても、声、テンポ、抑揚によっても。リアルで聞く声のほうが圧倒的だけど、それでもヴァラエティがあるのはわかる。うまく聞こえる喋りかたっていうのはそういう口調があってそう聞こえるだけで、うまくしゃべるってなあに?って話。それぞれ差がある。好きに読むのがいちばんいいんです。

 

●2人組みで、読んでみましょう

(柏木さん)2人組をつくりますので、「ロミジュリ」か「いかけしごむ」のどちらをやるか選んで、読んでみてください。いってらっしゃ〜い。

ブレイクアウトルームにて読み合わせをしてみる




(柏木さん)おかえりなさ〜い。あんまり時間がないから今日はみんなの前で読まないけど、どっちを選んだか、なんで選んだか教えてもらおうかな。

(部員)

\いかけしごむ/

「おもしろかったから」「屁理屈のやりあいって感じで」「ロミジュリは柄じゃないっていうか」「おはなし知らなかったから」などなど。

\ロミオとジュリエット/

「王道を読んでみたらどうだろうと、はまるかも」「はずかしいのは慣れてるし〜」などなど。

 

●こんなことやってみよう→次回までにやってみること

次回も、この2人で練習しましょう。

次回までに一人ひとり「読み込むもよし、調べるもよし、全体を読んでみるもよし!」

 

次回は225日(金)。一か月後です。三者三様の台本、それぞれ読んでみるとまたおもしろそうですね。

 

 

 

 

【部員日誌】

\キャプテン、サポーターさんより/

「言葉の好みが人それぞれでね」

「選んだ本もそれぞれだし、それぞれの語り口が魅力的でよかった」

「知らないことってまだまだたくさんあるんだって、楽しかった〜」

 

\部員のみなさんより/

「リモートも少し慣れてきました。ただ、目の前に生の身体のない、言語だけのコミュニケーションの不自然さも感じて。あまり身体を使う方ではありませんが、コミュニケーションは言語と身体で成り立っている?」

 

「次はだいぶ先なので、読んで慣らしてはみますが、相手もいないし、どうやれば?(私のまんま読んでいっていいのであればいいのですが・・・。) 今夜やって楽しいなと思ったのは、ひとりで詩を読んだ時と、ふたりで読んでみた時の違い。あとは、相手がいるとこんなに読めるものだったという驚き。オンラインは手軽でいいですが、柏木さんと皆さんと会える日がきますように。」

 

「同じ脚本、同じ役でも人それぞれ違うだろうから、次回が楽しみです。」

 

「皆さんのそれぞれ読みたい本が言葉のメッセージとして伝わって来ました。私も読みたい本を選べば良かった…。」

 

「台本を読むというのは、市民館の演劇WSにいくつか参加させていただいていますが、とても新鮮でした。皆さんの本選びからも熱いものを感じそれぞれにとても素敵で感動しました。また、講師の柏木さんの博識なところにも感服し、お会いして雑談するところにも学びがあったと改めて気づきました。この状況が早く良くなればと強く思います。」